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ハタチになりました。旅行記。l became 20 and started keeping a travel journal.

Pokhara, Day 4/地獄のような天国のような夢のような雨の日

☑︎laundry
︎︎︎︎︎︎☑︎︎︎︎︎︎Sarancoot


今日はすごくすごくいい日だったから長いけど全部読んでください。

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とりあえず昨夜の話から。テラスでAmazonプライム見てたら中国人の男性がやってきてお話した。やっぱりどこに行っても中国人多いな〜

彼が「きみ、ぼくの従兄弟に顔がそっくり…」と言うので「住んではいないけどハルビンあたりがホームタウンなのよ」と答えたらまさかの彼の故郷もハルビンだった。だからか〜!と2人で納得。
2人で話していると私と同じドミに今日来た男性がやってきて、彼がインド人と知り、我々インド行きたい勢は大はしゃぎする。
👨‍🦱「インド人の英語ってユニークだよね、ビッグバンセオリーっていうドラマがあってさあ…」
🐻「え!!!しってる!!ビッグバンセオリー大好き!!」
👨‍🦱「ほんと!?あれ面白いよね」
🐻「インド人のラージでしょ?アクセントすごい面白いよね 聞き取れない😂」(なお我々の英語も人のこと言えんほどユニークである。東アジア人は自分を棚に上げるのが大得意なのである。)

そのインドの男性は今日ポカラに到着したとのことで、ラージほどの訛りはなかったので2人で安堵した。


中国人の男の子のイングリッシュネームはシェルドン。もちろんビッグバンセオリーのキャラクターからとった名前だ。いかす。私もイングリッシュネームMaryじゃなくてPennyにしようかな🤔

旅先で出会う中国人、フレンドリーでいい人ばかりである。中国でみる中国人と大分印象が違う。



今朝起きて(えっ 天気悪…?)と思っていると雷の音と同時にスコールが。直ぐにやんで晴れたのでおひるごはんを食べにいく。

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またここで。
私がこのごはんやさんを好きな理由は、現地の人々の生活を真近で見られるから。洗濯したりお庭を整えているのを、ごはんを食べながら眺められる。よい場所。


曇ってはいるものの、昨日決めたのでサランコットの丘にのぼる。レイクサイドから歩いて2時間くらいと聞いていたので、まあ余裕でしょ〜と歩き始める。

分岐点は大きくふたつ

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分岐点①
右に進むべし。ここで近くに住むネパール人に聞いたら「あと6キロ先だよ」と返ってきた。6キロか、すぐだな〜と楽々考えていた。このときまでは。


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こんな道

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すすんですすんで

ネパール人を見つけるたびに「ここサランコットへの道であってますか?」と聞いて確認。ネパール人は老若男女英語が喋れるのでとても安心。


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途中で(あっ これ歩いてくるもんじゃなかったな…)と悟る。地獄のような長い道程。しかしもう後戻りはできない。前進あるのみ。


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分岐点②
右に進むべし。
ここがね、すごいのよ。すごい景色。切り立った道で足がすくんだ。

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一転して天国かよ。こんな景色をみながら、ひとりって、いちばん手頃な贅沢だな。なんてかんがえる。
私以外に徒歩でサランコットを登っている人はいなかったのでひとりじめ。

迷いながら、人に道を教えてもらいながらひたすらのぼる。


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中通りがかった車にご好意で乗せてもらい、ついに登頂。所要時間、それでもなんと3時間半。体力ないからこうなる。


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本日は曇り。
晴れていればここから8000m峰の山脈が見えるはず。

ここでやすんでいたら、フレンドリーなかわいい姉妹たちと出会う。日本の歌を歌ってよ!と言われたので、うろおぼえで百恵ちゃんのいい日旅立ちを熱唱。拍手喝采をうける。ありがとうはネパール語で、たんねばーと、と教えてもらった。たんねばーと。

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「わたしはあたながすきです!」と日本語で言われてこれをもらった。かわいすぎる。

そんな姉妹たちも帰っていき頂上でぼーっとしていると、突然雨がふってきた。雷もごろごろ。雲が晴れて絶景が見られるのを密かに期待していたのだけど、そろそろ戻らなきゃ〜帰りはタクシー拾うかな〜なんて思って帰り支度。


すると雨宿り中に知り合ったネパール人の男女に「一緒にチャーを飲もうよ。雨が降ってるから今行く必要ないでしょ」と声をかけてもらい、ご一緒することに。いろいろお話した。男性の名前がディポットさん、女性はとっても難しい発音で、スーチトラさん。

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「こんな寒いなか1人で行かせられないよ。」とチャーをおごってくれた。「It's on us because you are guest.」と。その好意に今度こそ泣いてしまう。ネパール人が優しすぎて私の気持ちもどんどんオープンになっていく。
「I help you because you are nice」と言ってくれて、カンボジアシェムリアップで出会ったサガの教えてくれた、「people are nice when you are nice」という言葉を思い出した。その通りだったよサガ、私やっとそれになれたよ。つまりI can be nice when people are nice ってことでもあるんだ、相乗効果ってすごいよ。


そしてその2人が「一緒に帰ろう」とタクシーを手配しようとしてくれた、
が、しかし。そのとき既に17:00。タクシーはみつからず、バイクをチャーターして3人乗りして帰ることに。私はこういうハプニングが大好物である。
雨にぬれながら風をうけながらバイクの後部座席でみるサンセットは最高だった。ディポットさんが気をつかってゆっくり運転し、スーチトラさんが後ろで歌を口ずさみ、私はただただ2人の間に挟まれて胸がいっぱいになって呆ける、そういう夢みたいな時間だった。

バイクの3人乗りは警察に止められるからと、途中でタクシーを拾ってもらい私だけそれに乗せられて宿にもどった。あまりに申し訳がなく、教えてもらったスーチトラさんのメールアドレスにすぐさまメッセージを送る。ふたりはあの雨の中無事帰れたのだろうか。また改めてお礼ができるといいい。



私はゲストとしての恩恵を受けすぎている。旅人ってそういう立場にしかなれないのだ。いや、だとしても私は甘えすぎてる。
彼らの優しさを見習いたい。日本でなら私はゲストでなくなれる。おもてなしする側に早くならなきゃ


…っていう、最高の雨の日でした。



︎︎︎︎︎︎︎︎【today's spending】
tea 30
laundry 200
branch 300
a bottle of water 40
admission fee 60
taxi 400
room charge for 4 night 1220

in total 50,289円