Kathmandu, Day 3/中国パスポートの宿命
□︎︎apply Indian visa
︎︎︎︎︎︎☑︎laundry
︎︎︎︎︎︎☑︎ason choke
︎︎︎︎︎︎☑︎ダルバール広場
8:00 ホテル出発。
今日はビザセンターでインドビザを申請するという最重要ミッションがある。
ビザ申請用紙は日本で既に入力を済ませプリントアウトしていたため、ビザセンター近くのお店で顔写真とパスポートのコピーをとってもらう。
9:30openなところを思っていたよりも早くついてしまい、30分門の前で待ちぼうけ。
そしていざ受付してもらうと…
🧕「なんで日本でビザとらなかったの?」
🐻「(えっ…旅に障害をつくるの楽しいからとか言えない)インド大使館、遠かったので…」
🧕「遠かったから?それだけ?」
🐻「(えっ…)あ、あと忙しかったので、学生なので」
🧕「父親の勤め先が日本の住所になってるけど中国人なのよね?なんで?」
🐻「(ええ〜…)父親が2人居てですね…かくかくしかじか」
🧕「それ言ってること本当なの?いつから日本にいるの?あなた日本語できるの?中国行ったことあるの?」
私、胡散臭い雰囲気出てたのだろうか。質問攻め。私のカタコト英語がさらに彼女の不信感に拍車をかけ、申請用紙にことごとくペケをつけられる。
🧕「やり直し。そもそも中国人は1ヶ月のビザしか出ません。あとインドを出る航空券も提出してください」
とのことだった。
めっちゃ焦った。
インドビザ、今までとってきたビザの中でいちばん厳しい。
急いで宿に戻ってWiFiをつなぎ、もう一度いちからインドビザ申請用紙をオンライン入力しようとしたが…
謎のポップアップが出現。申請できなくなってる。e-visaも同じ。日本で入力したときはこんなのでなかったのに。
まさか… と思いもう一度、インドビザセンターへ向かう。朝もお世話になったお店が申請代行もしているのでそこで頼んでみると、案の定、
🧔「中国のパスポート、申請できなくなってるね。多分コロナウイルスのせいだね。」
や、やっぱり!!!!!!!
e-visaも申請用紙も入力できないとなると、インド入国の道は完全に絶たれた。と、思っていたら、お店のお兄さんが「明日またきてよ。直接ビザセンターで交渉してみよう」と言ってくれた。そう言ってくれるなら、明日も来ないと悪いじゃないか。
ということで、私の中ではインドビザをとれる可能性は5%あるかないかだとふんでいるのだが、明日もチャレンジしてみようかな。チャレンジして成功したところでいまのこの状況で航空券を買うのはリスクが高すぎるので、また「帰りの航空券も提出してください」と言われるだろう。受理日は明後日に持ち越されるはず。予定していたインド入国日がどんどん遅れていく…。いや、入国すらできない予感もかなりある…。
ただできることは諦めずにやってみよう。
幸いなことに私には選択肢がまだいくつか残されてる。カトマンズから直接スリランカに飛ぶもよし、なんならインドの代わりに東南アジアに手を伸ばしてラオス・ミャンマーを攻めても良い。この3カ国は中国パスポートでも空港でアライバルビザがとれるから。(今のところは…)
おひるごはんはダルバート
ダルバートとは、恐ろしい量のお米を残さず食べるゲームである。
お店に入って「カナ!(=めし!)」と言うだけででてくるダルバート。カナ!は魔法の合言葉。旅先のごはんやさんでは、メニューもなくお店の人も英語で説明ができず、こちらも何があるのか何が食べたいのかわからなくて途方にくれるという、お互いに気まずいシーンが多々ある。
それをぶち壊してくれるのがこの「カナ!」である。カナはどこにでもあるからお店の人も疑問なくお料理を出せるのである。
🇳🇵ネパール料理のいろは🇳🇵
🍴カナ(めし=ダルバート)⇔カジャ(軽食=ダルバート以外)
🍴カジャ
モモ
チャウミン(やきそば)
スプリングロール
パニプリ
トゥクパ (ちゃんぽんみたいな)
チャタモリ (米粉薄焼き)
セクア (肉の串焼き)
ダヒ (ヨーグルト)
みーと ちゃ (おいしいです)
タメル地区のアサンチョーク。すごかった。沢木耕太郎がみたネイザンロードは2020年の今ここにあったのか、と思った。
ぶつかる肩と肩、行き交う大きな黒い瞳、バイクのエンジン音、クラクション、自転車はリンリンリンと高いベルを鳴らし、カラスも一緒に大合唱。ほとんど崩れかかった建物を、煙草の煙、線香の煙、ほこりまみれの空気がかすめる。犬、人、食物、神、とにかくごちゃごちゃしてる。こんなごちゃごちゃは見たことがない。
この圧倒的ごちゃごちゃの要因のひとつに、街区の狭さがあるだろう。狭いのにいろいろありすぎ。詰め込みすぎ。ぎゅっとしすぎ。
「喧騒」の何たるかをはじめて知った。すごく気に入った。
ラッシー売りのお兄ちゃんたち
売るの上手。賑やかにおいでおいでーして客を入れ込んでいる。
夕暮れ
よるごはん チャウミン
というか、インドビザ、なんで親のことまでつっこまれなきゃいけないの。赤ちゃんならまだしも成人済みの人間に。両親健在な人間がこの世界に占める割合を想像してみてくれよ。複雑な出生の人間が生まれながらにしてもつ利点とハンディキャップを、もうずっと痛感してる。親のこともだけど日本語できんのかいなって疑われたときがいちばんカッときた。やはり自分の自尊心の大部分を形作っているのは日本だと思った。それを踏みにじられたようで腹立たしい。自分の存在そのものを疑われて生きているような気がする。どこにもいない自分、国の外に出るとそういう感覚に頻繁に苛まれる。くう、ここにきて一気にフラストレーションが…
待ち焦がれた障害ではあるが、インドは諦めたくなかった…
【today's spending】
Indian visa form 270
branch 130
admission fee 400
lassy 45
orange 50
laundry 125
dinner 130
total 43,096円